妊娠前から、お母さんと赤ちゃんのために、普段の栄養や生活習慣の見直しをしてみましょう。お酒も妊婦さんは控えなければならないので、目の前でお酒をグイグイ飲むのもやめましょう。少なくとも一緒にいるときは、お酒は我慢してください。また、喫煙に関しては、お母さんと赤ちゃんへの影響が重大です。ご自身の健康のためだけでなく、禁煙を始めましょう。
妊娠中は、ホルモンバランスの大きな変化によって肉体的にも精神的にも非常に不安定になります。ストレスの少ない環境で無事に出産の日を迎えられるように環境づくりをしてあげましょう。小さな気配りの積み重ねが、お母さんにとっては、ありがたいものです。
重いものを持ってあげたり、長時間の立ち仕事などはさせないように気をつけたいもの。日常生活における家事など、ぜひ協力してください。夫婦で胎内ビデオや母子健康手帳を見たり、育児雑誌を参考にすることも「お父さん」として大切なことです。
また、おなかの赤ちゃんとのコミュニケーションづくりも親子の絆づくりにとても有効です。お父さんも積極的に話しかけてみましょう。
当院では、立ち会い分娩を行っています。陣痛に苦しむ時、手を握ったり腰をさすったり、お父さんの役割もたくさんあります。いたわりや励ましの言葉は何よりの支えになります。この感動が後の育児にも役立ちますので、ぜひ赤ちゃんの誕生の瞬間に立ち会ってください。
育児は、母親だけが負担を負うものではありません。出産後は、疲れや慣れない育児、睡眠不足などのストレスが重なり、お母さんの感情が不安定になりがち、お母さんをサポートでき、赤ちゃんと過ごす時間をつくるような働き方を考えてみましょう。
また、沐浴をお父さんが受け持ってくれると、お母さんは非常に助かります。赤ちゃんとのスキンシップにもなるので、ぜひチャレンジしてみてください。ご希望の方には、入院中に看護師よりご指導させていただきます。
(実演によるご指導は、状況によっては行えないことがございますのでご了承ください。)