指しゃぶりは、胎児がお母さんのお腹の中でもやっていることからも分かるように、人間にとってとても自然で本能的なものです。
夜寝るときの指しゃぶりは、気持ちを落ち着けて寝入るための準備をしているようなものです。背中をトントンするのと同じようなものなのです。また日中の指しゃぶりは、ちょっと手持ち無沙汰だったり遊び足りなかったりする時など、緊張やストレスを発散させるための一つの方法ともいえます。
子供が指しゃぶりをしていると、保護者は愛情不足などを気にするようですが、発達過程で現れる自然な行動ですので心配はいりません。気になるからとしょっちゅう注意したりすると、かえって子供にとってストレスになることもあります。歯並びへの影響を気にする人もいるので一概には言えませんが、心理的な立場で言えば無理にやめさせる必要はありません。