排卵誘発剤は大きく二つのタイプにわかれ、飲み薬と注射剤があります。
飲み薬は5日間ほど服用するもので、軽い排卵障害の方に用いられ、副作用もほとんどないお薬です。まれに目がかすむなどの症状がでることがありますが、頻度はとても低いものです。しかし、効果も注射に比べ弱いので、何回か治療して効果が薄い場合には注射剤による治療に変更されます。
注射剤は、HMGというより効果の強い卵胞を発育させる薬を2週間ほど注射し、引き続きHCGという薬を、排卵を促すために注射します。HMGを使う排卵誘発の副作用には、卵巣が大きく腫れお腹に水がたまる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や、双子や三つ子などの多胎妊娠があります。最近では投与法の工夫や、製剤の進歩によって以前より副作用は出にくくなってきていますが、OHSSの兆候にはお腹が痛い・お腹が膨らんだ・お腹が張った・尿が減った、などの症状がありますので、こんな場合には医師の診察をうけて相談しましょう。
継続的にきちんと診察を受けて、理解した上でお薬を使えば、怖くありませんよ!